ERFC(3) | Linux Programmer's Manual | ERFC(3) |
名前¶
erfc, erfcf, erfcl - 相補誤差関数
書式¶
#include <math.h> double erfc(double x); float erfcf(float x); long double erfcl(long double x);
-lm でリンクする。
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
erfc(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE ||
_ISOC99_SOURCE; or cc -std=c99
erfcf(), erfcl(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE ||
_XOPEN_SOURCE >= 600|| _ISOC99_SOURCE; or
cc -std=c99
説明¶
erfc() 関数は x の相補誤差関数、つまり 1.0 - erf(x) を返す。
返り値¶
成功すると、これらの関数は x の相補誤差関数を返す。 返り値は [0,2] の範囲となる。
x が NaN の場合、NaN が返される。
x が +0 か -0 の場合、1 が返される。
x が正の無限大の場合、+0 が返される。
x が負の無限大の場合、+2 が返される。
関数の結果がアンダーフローし、表現できない値となる場合は、 返り値は 0.0 となる。
関数の結果がアンダーフローするが、 表現できる値 (つまり非正規化数 (subnormal)) となる場合は、 その値が返され、範囲エラー (range error) が発生する。
エラー¶
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。
以下のエラーが発生する可能性がある。
- 範囲エラー: 結果のアンダーフロー (結果が非正規化数)
- アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) が上がる。
これらの関数は errno を設定しない。
準拠¶
C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD にも準拠している。
注意¶
erfc() 関数が提供されているのは、 x が大きな値の場合に (erf(x) の値は 1 に近付いていくことで) 1-erf(x) の計算において精度が失われるのを避けるためである。
関連項目¶
2008-08-05 | GNU |