System Manager's Manual

名前¶

init - Upstart プロセスの管理デーモンです

概要¶

init [OPTION]...

init はシステム上の全てのプロセスの親になります。カーネルによって実行されて全ての他のプロセスを開始する役目を持ちます。init は本来の親が亡くなった全てのプロセスの親となり、亡くなったプロセスを刈り取る役目も持ちます。

init によって管理されるプロセスはジョブと呼称されて、/etc/init ディレクトリ内のファイルのよって定義されます。Upstart の設定に関する詳細は init(5) でご覧下さい。

init(8) はイベントベースの init デーモンです。ジョブの開始と停止の結果としての変化と、システムの状態へ起こる変化によってジョブが自動的に開始及び停止されることを意味します。

これは、指定されたセットのゴールジョブを開始させてそれらが開始されるべき順序とそれらの依存関係の反復で必要となる他のジョブを解決する、依存関係ベースの init デーモンとは異なります。

ジョブの開始と停止の他にも、ジョブを自動的に開始と停止するイベントの発信に関する詳細情報は initctl(8) ツールのマニュアルページをご覧下さい。

主要なイベントは startup(7) イベントです。デーモンがその設定のロードを完了した時に発信されます。他の役に立つイベントは starting(7)、started(7)、 stopping(7)、stopped(7) などのイベントでありジョブが状態を変える時に発信されます。

Upstart init(8) デーモンはそれ自身では、ランレベルの記録を維持しません。その代わりに、全面的にそのユーザースペースツールで実装されます。ランレベルの変更を知らせる為に発信するイベントは runlevel(7) です。詳細情報はその man ページでご覧下さい。

オプションは、それらをカーネルコマンドラインに配置することにより init(8) に渡されます。

--verbose: ジョブ状態の変化について、及びシステムコンソールかログへのイベント発信について詳細な情報を出力します。ブートのデバグに役立ちます。

init は通常、ユーザープロセスが実行して、プロセス id の 1 を取るように予測されています。そのようにならない場合、ユーザープロセスは実際に telinit(8) を実行して全ての引数をそこに渡します。詳細情報はその man ページでご覧下さい。

/etc/init.conf

/etc/init/*.conf

著者：Scott James Remnant <scott@netsplit.com>

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2010-02-04

Upstart