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LOG1P(3) Linux Programmer's Manual LOG1P(3)

名前

log1p, log1pf, log1pl - 引き数に 1 を加えた値の対数

書式

#include <math.h>

double log1p(double x);

float log1pf(float x);
long double log1pl(long double x);

-lm でリンクする。


glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

log1p(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _ISOC99_SOURCE; or cc -std=c99
log1pf(), log1pl(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE; or cc -std=c99

説明

log1p(x) は以下と等価な値を返す。


log (1 + x)

x の値が 0 に近い場合でも正確に計算できる方法が用いられる。

返り値

成功すると、これらの関数は (1 + x) の自然対数を返す。

x が NaN の場合、NaN が返される。

x が正の無限大の場合、正の無限大が返される。

x が -1 の場合、極エラー (pole error) が発生し、 各関数はそれぞれ -HUGE_VAL, -HUGE_VALF, -HUGE_VALL を返す。

x が -1 より小さい場合 (負の無限大も含む)、 領域エラー (domain error) が発生し、 NaN (not a number) が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー (domain error): x が -1 より小さい
不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
極エラー (pole error): x が -1 である
0 による除算 (divide-by-zero) 浮動小数点例外 (FE_DIVBYZERO) が上がる。

これらの関数は errno を設定しない。

準拠

C99, POSIX.1-2001.

関連項目

exp(3), expm1(3), log(3)

2008-08-05