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runlevel(8) System Manager's Manual runlevel(8)

名前

runlevel - 前のランレベルおよび現在のランレベルを出力する

書式

runlevel [OPTION]... [UTMP]

説明

runlevel は、代替ファイルが与えられなかった場合、直近のランレベルの記録を探しだすために、システム UTMP ファイル (デフォルトでは /var/run/utmp ) を読み込む。

その記録から前のランレベルおよび現在のランレベルがひとつの空白で区切られて出力される。 もし記録に前のランレベルがない場合は、文字 N で置き換えられる。

ランレベルの記録が見つからなかった場合は、 runlevel は文字列 unknown を出力し、エラーとともに終了する。

システムが起動している間は、環境変数 RUNLEVELPREVLEVELinit(8) デーモンによって設定される。これらは telinit(8) あるいは shutdown(8) によって生成される runlevel(7) イベントによってもたらされる。

これらの環境変数が設定された場合、 runlevel は代わりにこれらの値を出力する。従って runlevel は System-V の who(1) -r コマンドの代用品として rc スクリプトで利用することができる。

オプション

現在のランレベルおよび前のランレベルの出力をせず、エラー発生時の unknown も出力しない。(ただし、エラーコードとともに終了する)

これはランレベルエントリーの存在確認あるいはファイルの読み取りのエラー確認のために使用される。

終了ステータス

UTMP レコードが存在した場合 runlevel はステータス 0 で終了する。さもなければステータス 1 で終了する。

環境変数

もしこの環境変数が設定されている場合、 runlevel/var/run/utmp からの読み込みよりも優先して現在のランレベルをこの環境変数から読み込む。
RUNLEVEL が設定されている場合 runlevel/var/run/utmp からの読み込みよりも優先して 前のランレベルをこの環境変数から読み込む。

ファイル

/var/run/utmp
現在のランレベルと前のランレベルはこのファイルから読み込まれる。

注意

Upstartの init(8) デーモンはランレベル自体を常に知っているわけではなく、代わりにユーザースペースのツールで完全に実装される。

ランレベルの変更は telinit(8) あるいは shutdown(8) ツールによって生成される runlevel(7) イベントによって通知される。このイベントは PREVLEVEL 環境変数内にある前のランレベル ( /var/run/utmp あるいは独自の環境変数から取得されたもの ) と同様に RUNLEVEL 環境変数内の新しいランレベルを含む。

イベント生成と同時に、両方のツールは新しいランレベルを /var/run/utmp へ書き戻し、 /var/log/wtmp へ新しいエントリを追加する。

著者

Scott James Remnant <scott@netsplit.com> によって書かれた。

バグ報告

バグ報告は <https://launchpad.net/upstart/+bugs> までお願いします。

著作権

Copyright © 2009 Canonical Ltd.
This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

関連項目

runlevel(7) init(8) telinit(8) shutdown(8) who(1)

2009-07-09 Upstart