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SCHED_RR_GET_INTERVAL(2) Linux Programmer's Manual SCHED_RR_GET_INTERVAL(2)

名前

sched_rr_get_interval - 指定されたプロセスの SCHED_RR 間隔を取得する

書式

#include <sched.h>

int sched_rr_get_interval(pid_t pid, struct timespec *tp);

説明

sched_rr_get_interval() は tp で指定された timespec 構造体に pid で指定されたプロセスのラウンド・ロビン時間量 (round robin time quantum) を書き込む。

timespec 構造体は以下の通りである:


struct timespec {

time_t tv_sec; /* seconds */
long tv_nsec; /* nanoseconds */ };

pid がゼロの場合、呼び出したプロセスの時間量が *tp に書き込まれる。指定したプロセスは SCHED_RR スケジューリング方針で稼動している必要がある。 sched_rr_get_interval() の使用可能な POSIX システムでは <unistd.h>_POSIX_PRIORITY_SCHEDULING が定義されている。

返り値

成功した場合は sched_rr_get_interval() は 0 を返す。 エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

情報をユーザ空間にコピーする時に問題が起きた。
PID が不正である。
システム・コールがまだ実装されていない (かなり古いカーネルにおいてのみ)。
pid の ID を持つプロセスが見つからなかった。

準拠

POSIX.1-2001.

注意

Linux での注意

POSIX ではラウンド・ロビン時間量の大きさを制御する仕組みが規定されていない。 しかし、Linux ではこれを変更する方法が提供されており (この方法に移植性はない)、 プロセスの nice 値を調整することで時間量を制御できる (setpriority(2) 参照)。 負の nice 値 (すなわち、高い nice 値) を割り当てると時間量は長くなり、 正の nice 値 (すなわち、低い nice 値) を割り当てると時間量は短くなる。 デフォルトの時間量は 0.1 秒である。 nice 値の変更が時間量にどの程度影響を与えるかは カーネルのバージョンにより多少異なる。

関連項目

sched_setscheduler(2) に Linux のスケジューリング方式についての説明がある。

Programming for the real world - POSIX.4 by Bill O. Gallmeister, O'Reilly & Associates, Inc., ISBN 1-56592-074-0

2007-04-06 Linux