telinit(8) | System Manager's Manual | telinit(8) |
名前¶
telinit - システムランレベルを変更する
書式¶
telinit [OPTION]... RUNLEVEL
説明¶
telinit はシステムランレベルを変更するために使用される。
引数 RUNLEVEL は、マルチユーザーランレベルである 2-5, システムを停止するための 0 システムを再起動するための 6 または、シングルユーザーモードへシステムを移行させるための 1 のうちのひとつでなければならない。
通常システムの停止、再起動、またはシングルユーザーモードで入るために shutdown(8) ツールが使われる。
十中八九そうしたくはないだろうが、実際にまずプロセスの停止をせず直接シングルユーザーモードへシステムを置く S または s を RUNLEVEL に指定もできる。
ランレベルは PREVLEVEL 環境変数内にある前のランレベル ( /var/run/utmp あるいは環境変数から取得されたもの ) と同様に RUNLEVEL 環境変数内の新しいランレベルを含む runlevel(7) イベントが発行されることで変更される。
telinit は /var/run/utmp へ新しいランレベルを書き込み、 /var/log/wtmp へ新しいエントリを追加する。
その他のコマンド¶
telinit はSystem Vとの互換性のために init(8) デーモンへ次のような基本的なコマンドを送信する:
- Q or q
- init(8) へ設定の再読み込みを要求する。Upstartは設定を inotify(7) で監視しており、また initctl(8) reload-configuration コマンドによって廃止予定であるため、これは滅多に必要とされない。
- U or u
- init(8) デーモンへ自身の再起動を要求する。Upstartは現在状態を保存できないため、これは推奨されない。 ただし、システムライブラリのアップグレード時に必要とされる。
オプション¶
- -e KEY=VALUE
- これは RUNLEVEL や PREVLEVEL に加えて追加の環境変数をイベントへ含めるために使用される。
環境変数¶
- RUNLEVEL
- もしこの環境変数が設定されている場合、 telinit は /var/run/utmp からの読み込みよりも優先して現在のランレベルをこの環境変数から読み込む。
ファイル¶
- /var/run/utmp
- 現在のランレベルはこのファイルから読み込まれる; 新しいランレベルと共に更新される。
- /var/log/wtmp
- 新しいランレベルの記録が追加される。
注意¶
Upstart の init(8) デーモンはランレベル自体を常に知っているわけではなく、代わりにユーザースペースのツールで完全に実装される。
詳しくは runlevel(7) を参照のこと。
著者¶
Scott James Remnant <scott@netsplit.com> によって書かれた。
バグ報告¶
バグ報告は <https://launchpad.net/upstart/+bugs> までお願いします。
著作権¶
Copyright © 2009 Canonical Ltd.
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PURPOSE.
関連項目¶
2009-07-09 | Upstart |