SSSD-KRB5(5) | ファイル形式および変換 | SSSD-KRB5(5) |
NAME¶
sssd-krb5 - SSSD Kerberos provider
概要¶
このマニュアルは sssd(8) に対する Kerberos 5 認証バックエンドの設定を説明しています。詳細な構文の参考資料は、sssd.conf(5) マニュアルページの “ファイル形式” セクションを参照してください。
Kerberos 5 認証バックエンドは認証プロバイダーおよびパスワード変更プロバイダーを含みます。正しく機能するためには識別プロダイバーと組み合わせて使用する必要があります (たとえば、id_provider = ldap)。Kerberos 5 認証バックエンドにより必要とされるいくつかの情報は、ユーザーの Kerberos プリンシパル名 (UPN) のような、識別プロバイダーにより提供される必要があります。識別プロバイダーの設定は UPN を指定するためのエントリーがある必要があります。これを設定する方法に関する詳細は適用可能な識別プロバイダーのマニュアルページを参照してください。
このバックエンドは、ユーザーのホームディレクトリーにある .k5login ファイルに基づいたアクセス制御を提供します。詳細は .k5login(5) を参照してください。空の .k5login ファイルがあると、このユーザーに対するすべてのアクセスが拒否されます。この機能を有効にするには、SSSD 設定において ´access_provider = krb5´ を使用します。
UPN が識別バックエンド sssd において利用できない場合は、形式 username@krb5_realm を使用して UPN を構築します。
設定オプション¶
認証モジュール krb5 が SSSD ドメインにおいて使用されていると、以下のオプションを使用する必要があります。 SSSD ドメインの設定における詳細は sssd.conf(5) マニュアルページの “ドメインセクション” を参照してください。
krb5_server, krb5_backup_server (文字列)
KDC または kpasswd サーバーに対してサービス検索を使用するとき、SSSD はまずプロトコルとして _udp を指定する DNS エントリーを検索して、何も見つからなければ _tcp にフォールバックします。
このオプションは以前の SSSD において “krb5_kdcip” という名前でした。古い名前がしばらく認められる間、ユーザーは代わりに “krb5_server” を使用するよう設定ファイルを移行することが推奨されます。
krb5_realm (文字列)
krb5_kpasswd, krb5_backup_kpasswd (文字列)
フェイルオーバーとサーバー冗長性に関する詳細は、“フェイルオーバー”のセクションを参照してください。注:KDC に対する認証がまだ可能であるならば、たとえすべての kpasswd サーバーがなかったとしても、バックエンドをオフラインに切り替えないことに注意してください。
初期値: KDC を使用します
krb5_ccachedir (文字列)
初期値: /tmp
krb5_ccname_template (文字列)
%u
%U
%p
%r
%h
%d
%P
%%
If the template ends with ´XXXXXX´ mkstemp(3) is used to create a unique filename in a safe way.
When using KEYRING types, the only supported mechanism is “KEYRING:persistent:%U”, which uses the Linux kernel keyring to store credentials on a per-UID basis. This is also the recommended choice, as it is the most secure and predictable method.
The default value for the credential cache name is sourced from the profile stored in the system wide krb5.conf configuration file in the [libdefaults] section. The option name is default_ccache_name. See krb5.conf(5)´s PARAMETER EXPANSION paragraph for additional information on the expansion format defined by krb5.conf.
NOTE: Please be aware that libkrb5 ccache expansion template from krb5.conf(5) uses different expansion sequences than SSSD.
Default: (from libkrb5)
krb5_auth_timeout (整数)
初期値: 6
krb5_validate (論理値)
初期値: false
krb5_keytab (文字列)
初期値: /etc/krb5.keytab
krb5_store_password_if_offline (論理値)
NOTE: this feature is only available on Linux. Passwords stored in this way are kept in plaintext in the kernel keyring and are potentially accessible by the root user (with difficulty).
初期値: false
krb5_renewable_lifetime (文字列)
秒は s
分は m
時間は h
日は d
単位が指定されていないと、s と仮定されます。
注: 単位を混在できないことに注意してください。更新可能な生存期間を1時間30分に指定したい場合、´1h30m´ の代わりに ´90m´ を使用します。
初期値: 設定されません、つまり TGT は更新可能ではありません
krb5_lifetime (文字列)
秒は s
分は m
時間は h
日は d
単位が指定されていないと、s と仮定されます。
注: 単位を混在できないことに注意してください。更新可能な生存期間を1時間30分に指定したい場合、´1h30m´ の代わりに ´90m´ を使用してください。
初期値: 設定されません、つまり KDC において設定されているチケット有効期間の初期値です。
krb5_renew_interval (文字列)
秒は s
分は m
時間は h
日は d
単位が指定されていないと、s と仮定されます。
注: 単位を混在できないことに注意してください。更新可能な生存期間を1時間30分に指定したい場合、´1h30m´ の代わりに ´90m´ を使用します。
このオプションが設定されていない場合、または 0 に設定されている場合、自動更新は無効になります。
初期値: 設定されません
krb5_use_fast (文字列)
never は FAST を使用します。このオプションを何も設定しないことと同等です。
try は FAST を使用します。サーバーが FAST をサポートしていなければ、FAST を使用せずに認証を続行します。
demand は FAST を使用します。サーバーが FAST を要求しなければ、認証が失敗します。
初期値: 設定されません、つまり FAST が使用されません。
注: キーテーブルは FAST を使用する必要があります。
注: SSSD は MIT Kerberos バージョン 1.8 およびそれ以降のみで FAST をサポートします。SSSD が古いバージョンの MIT Kerberos を使用している場合、このオプションを使用すると設定エラーになります。
krb5_fast_principal (文字列)
krb5_canonicalize (論理値)
初期値: false
krb5_use_kdcinfo (論理値)
位置情報プラグインの詳細は sssd_krb5_locator_plugin(8) マニュアルページを参照ください。
初期値: true
krb5_use_enterprise_principal (論理値)
Default: false (AD provider: true)
krb5_map_user (string)
例:
krb5_realm = REALM krb5_map_user = joe:juser,dick:richard
“joe” and “dick” are UNIX user names and “juser” and “richard” are primaries of kerberos principals. For user “joe” resp. “dick” SSSD will try to kinit as “juser@REALM” resp. “richard@REALM”.
初期値: 設定されません
フェイルオーバー¶
The failover feature allows back ends to automatically switch to a different server if the current server fails.
フェイルオーバーの構文¶
サーバーの一覧がカンマ区切り一覧として与えられます。カンマの前後で空白はいくつでも許されます。サーバーは性能の順番で一覧化されます。一覧はサーバーをいくつでも含められます。
For each failover-enabled config option, two variants exist: primary and backup. The idea is that servers in the primary list are preferred and backup servers are only searched if no primary servers can be reached. If a backup server is selected, a timeout of 31 seconds is set. After this timeout SSSD will periodically try to reconnect to one of the primary servers. If it succeeds, it will replace the current active (backup) server.
フェイルオーバーのメカニズム¶
The failover mechanism distinguishes between a machine and a service. The back end first tries to resolve the hostname of a given machine; if this resolution attempt fails, the machine is considered offline. No further attempts are made to connect to this machine for any other service. If the resolution attempt succeeds, the back end tries to connect to a service on this machine. If the service connection attempt fails, then only this particular service is considered offline and the back end automatically switches over to the next service. The machine is still considered online and might still be tried for another service.
Further connection attempts are made to machines or services marked as offline after a specified period of time; this is currently hard coded to 30 seconds.
If there are no more machines to try, the back end as a whole switches to offline mode, and then attempts to reconnect every 30 seconds.
サービス探索¶
The service discovery feature allows back ends to automatically find the appropriate servers to connect to using a special DNS query. This feature is not supported for backup servers.
設定¶
何もサーバーが指定されていなければ、バックエンドがサーバーを見つけようとするために、サービス探索を自動的に使用します。オプションとして、サーバーの一覧に特別なキーワード “_srv_” を挿入することにより、ユーザーが固定サーバーアドレスおよびサービス探索のどちらも使用することを選択できます。これは設定の順番が維持されます。たとえば、ユーザーができる限りサービス探索を使用し、DNS を使用してサーバーを探索できないときに特定のサーバーにフォールバックしたい場合、この機能は有用です。
ドメイン名¶
詳細は sssd.conf(5) マニュアルページにある “dns_discovery_domain” パラメーターを参照してください。
プロトコル¶
問い合わせは通常プロトコルとして _tcp を指定します。その他はそれぞれのオプションの説明にドキュメント化されています。
関連項目¶
サービス検索メカニズムに関する詳細は RFC 2782 を参照してください。
例¶
以下の例は、SSSD が正しく設定され、FOO が [sssd] セクションにあるドメインの 1 つであると仮定しています。この例は Kerberos 認証の設定のみを示し、識別プロバイダーを何も含みません。
[domain/FOO] auth_provider = krb5 krb5_server = 192.168.1.1 krb5_realm = EXAMPLE.COM
関連項目¶
sssd(8), sssd.conf(5), sssd-ldap(5), sssd-krb5(5), sssd-simple(5), sssd-ipa(5), sssd-ad(5), sssd-sudo(5), sss_cache(8), sss_debuglevel(8), sss_groupadd(8), sss_groupdel(8), sss_groupshow(8), sss_groupmod(8), sss_useradd(8), sss_userdel(8), sss_usermod(8), sss_obfuscate(8), sss_seed(8), sssd_krb5_locator_plugin(8), sss_ssh_authorizedkeys(8), sss_ssh_knownhostsproxy(8), sssd-ifp(5), pam_sss(8). sss_rpcidmapd(5)
AUTHORS¶
The SSSD upstream - http://fedorahosted.org/sssd
01/16/2019 | SSSD |