END(3) | Linux Programmer's Manual | END(3) |
名前¶
etext, edata, end - プログラムセグメントの終わり
書式¶
extern etext; extern edata; extern end;
説明¶
これらのシンボルのアドレスは各種のプログラムセグメントの終わりを示す。
準拠¶
これらのシンボルは長年ほとんどの UNIX システムで提供されているが、 標準化されてはいない。注意して使うこと。
注意¶
プログラムではこれらのシンボルは明示的に宣言しなければならない。 これらはどのヘッダファイルでも定義されていない。
いくつかのシステムでは、これらのシンボルの名前は前にアンダースコアが 付いていて、 _etext, _edata, _end となっている。 Linux でコンパイルされたプログラムでは、 これらのシンボルでも定義される。
プログラムの実行開始時に、プログラム・ブレークは &end の近くのどこか (おそらく次のページの先頭) になる。 しかしながら、 brk(2) や malloc(3) でメモリが割り当てられるに連れて、プログラム・ブレークは変化していく。 引き数に 0 を指定して sbrk(2) を呼び出すことで、プログラム・ブレークの現在値を知ることができる。
例¶
下記のプログラムを実行すると、次のような出力が得られる。
$ ./a.out First address past:
program text (etext) 0x8048568
initialized data (edata) 0x804a01c
uninitialized data (end) 0x804a024
プログラムのソース¶
#include <stdio.h> #include <stdlib.h> extern char etext, edata, end; /* The symbols must have some type,
or "gcc -Wall" complains */ int main(int argc, char *argv[]) {
printf("First address past:\n");
printf(" program text (etext) %10p\n", &etext);
printf(" initialized data (edata) %10p\n", &edata);
printf(" uninitialized data (end) %10p\n", &end);
exit(EXIT_SUCCESS); }
関連項目¶
この文書について¶
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
2008-07-17 | GNU |