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FACCESSAT(2) Linux Programmer's Manual FACCESSAT(2)

名前

faccessat - ディレクトリファイルディスクリプタから相対的な位置にある ファイルのアクセス権をチェックする

書式

#include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */
#include <unistd.h>

int faccessat(int dirfd, const char *pathname, int mode, int flags);


glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

faccessat():

_XOPEN_SOURCE >= 700 || _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
_ATFILE_SOURCE

説明

faccessat() システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 access(2) と全く同じように動作する。

pathname で指定されるパス名が相対パスである場合、 ファイルディスクリプタ dirfd で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される (access(2) では、相対パスは呼び出し元プロセスのカレントワーキングディレクトリからの 相対パスとなる)。

pathname が相対パスであり、かつ dirfd が特別な値 AT_FDCWD である場合、 pathname は (access(2) と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。

pathname が絶対パスである場合、 dirfd は無視される。

flags は以下の値を 0 個以上 OR して作られる。

実効 (effective) ユーザ ID と実効グループ ID を使って、 アクセス権のチェックを行う。 デフォルトでは、 faccessat() は (access(2) と同様に) 実 ID を使う。
pathname がシンボリックリンクの場合は、それを辿るのではなく、 リンク自身についての情報を返す。

返り値

成功した場合 (全ての要求された許可が得られたら)、 faccessat() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返され、 errno にはエラーを示す値が設定される。

エラー

access(2) と同じエラーが faccessat() でも起こる。 faccessat() では、その他に以下のエラーが起こる:

dirfd が有効なファイルディスクリプタでない。
flags に不正なフラグ値が指定された。
pathname が相対パスで、かつ dirfd がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディスクリプタである。

バージョン

faccessat() は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。 ライブラリによるサポートは glibc バージョン 2.4 で追加された。

準拠

POSIX.1-2008.

注意

faccessat() が必要な理由については、 openat(2) を参照すること。

警告: faccessat() は access(2)euidaccess(3) と同様の 競合状態が起こり得る。

glibc についての注意

AT_EACCESSAT_SYMLINK_NOFOLLOW フラグは、 faccessat() の glibc ラッパー関数で実際に実装されている。 これらのフラグのいずれかが指定された場合、 ラッパー関数はアクセス権を決定するために fstatat(2) を使う。

関連項目

access(2), openat(2), eauidaccess(3), credentials(7), path_resolution(7), symlink(7)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2012-05-04 Linux