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NEXTAFTER(3) Linux Programmer's Manual NEXTAFTER(3)

名前

nextafter, nextafterf, nextafterl, nexttoward, nexttowardf, nexttowardl - 浮動小数点数の操作

書式

#include <math.h>

double nextafter(double x, double y);
float nextafterf(float x, float y);
long double nextafterl(long double x, long double y);

double nexttoward(double x, long double y);
float nexttowardf(float x, long double y);
long double nexttowardl(long double x, long double y);

-lm でリンクする。


glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

nextafter():

_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500 || _XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

nextafterf(), nextafterl():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

nexttoward(), nexttowardf(), nexttowardl():
_XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L;
or cc -std=c99

説明

nextafter() 関数群は、y に向かう方向で x のすぐ次の浮動小数点数表現を返す。 yx より小さい場合、 x より小さい最大の浮動小数点表現の値を返す。

xy と等しい場合、y が返される。

nexttoward() 関数群は、2 番目の引き数が long double 型である点以外、 nextafter() 関数群と同じはたらきをする。

返り値

成功すると、これらの関数は y に向かう方向で x の すぐ次の浮動小数点数表現を返す。

xy と等しい場合、 (x と同じ型にキャストされた) y が返される。

xy が NaN の場合、NaN が返される。

x が有限値で 結果がオーバーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。返り値には数学的に正しい符号が付与される。

xy と同じではなく、正しい関数の結果が非正規化数かゼロかアンダーフローの場合、 範囲エラーが発生し、 (表現可能な場合には) 正しい値が、(そうでない場合には) 0.0 が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー
オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
範囲エラー: 結果が非正規化数かアンダーフロー
アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) が上がる。

これらの関数は errno を設定しない。

準拠

C99, POSIX.1-2001. この関数は IEC 559 で定義されている (また IEEE 754/IEEE 854 では付録で推奨関数として定義されている)。

バグ

glibc バージョン 2.5 以前では、アンダーフローが発生した際に、 これらの関数はアンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) を上がない。

関連項目

nearbyint(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2010-09-20 GNU