YPSERV.CONF(5) | Reference Manual | YPSERV.CONF(5) |
名前¶
ypserv.conf - ypserv と rpc.ypxfrd の設定ファイル
説明¶
ypserv.conf は ypserv に関するいくつかのオプションが書かれた ASCII ファイルである。 ここには特殊なホストやマップの、 ypserv や rpc.ypxfrd に対する アクセスルールも記述される。このファイルは ypserv と rpc.ypxfrd が起動されたときや、SIGHUP シグナルを受け取ったときに読み込まれる。
一行には一つのエントリが記述される。オプションの行は以下のように記述される。
- option: <argument>
アクセスルールの行は以下のように記述される。
- host:domain:map:security
すべてのルールが一つ一つ試される。 マッチするものがまったくないと、 マップに対するアクセスは許可される。
option には次のものが指定できる。
- files: 30
- このオプションで ypserv でいくつのデータベースファイルをキャッシュすべきかを指定する。 0 が指定された場合、キャッシュを無効化する。 ypserv が再起動された場合、この数を減らすことのみが可能である。
- trusted_master: server
- このオプションがスレーブサーバーで設定されると、
ホスト server
をマスターとみなして新規マップを受け付ける。
デフォルトでは信頼するマスターは設定されておらず、
新規のマップは受信しない。
例:
trusted_master: ypmaster.example.org - slp: [yes|domain|<no>]
- このオプションを有効にすると、 NIS サーバーは自分自身を SLP サーバーに登録する。
- xfr_check_port: [<yes>|no]
- このオプションを有効にすると、 NIS マスターサーバーは 1024 未満のポートで動作するようになる。 デフォルトは "yes" (有効) である。
アクセスルールの行におけるフィールドの説明を以下に示す。
- host
- IP
アドレス。ワイルドカードを利用できる。
例:
131.234. = 131.234.0.0/255.255.0.0
131.234.214.0/255.255.254.0 - domain
- このルールが適用されるドメインを指定する。 アスタリスクをワイルドカードの意味で用いることができる。
- map
- マップの名前。アスタリスクを指定するとすべてのマップに対応する。
- security
- none, port, deny のいずれかを指定する。
- none
- 常にアクセスを許可する。
- port
- アクセス元のポートが 1024 未満であればアクセスを許可する。 1024 以上の場合はアクセスを許可しない。
- deny
- このマップへのアクセスを拒否する。
ファイル¶
/etc/ypserv.conf
関連項目¶
警告¶
特殊マップに対するアクセスルールは、 本当の意味ではセキュリティを向上させるものではない。 ただ、クラッカーになりうる人間に対して、 多少その行為を困難にさせることができる。
バグ¶
Solaris のクライアントは特権ポートを使わない. 全てのセキュリティオプションは特権ポートに依存しているので、 Solaris のクライアントに対しては大きな問題を引き起こしてしまう。
作者¶
Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>
October 2002 | YP Server |