NSCD.CONF(5) | Linux Programmer's Manual | NSCD.CONF(5) |
名前¶
/etc/nscd.conf - ネームサービスキャッシュデーモンの設定ファイル
説明¶
nscd(8) は起動時にファイル /etc/nscd.conf を読み込む。 各行には「属性・値」または「属性・サービス・値」を指定する。 フィールドはスペース文字またはタブ文字で区切られる。 '#' (ナンバー記号) はコメントの始まりを表す。 この記号から行末までは nscd によって解釈されない。 指定可能なサービスは passwd, group, hosts である。
logfile debug-file-name
デバッグ情報が書き込まれるファイルの名前を指定する。
debug-level value
希望するデバッグレベルを設定する。
threads number
スレッドをいくつ起動してリクエストを待つのかを指定する。
少なくとも 5
つのスレッドが常に作成される。
server-user user
このオプションが設定されると、
nscd は root ではなく、この
user として実行される。
(-S パラメータにより)
各ユーザー毎に別々のキャッシュが使われる場合、
このオプションは無視される。
enable-cache service <yes|no>
指定した service
のキャッシュを有効または無効にする。
positive-time-to-live service value
指定した service
のキャッシュにあるポジティブエントリ
(成功した問い合わせ)
の TTL (time-to-live) を設定する。
value
の単位は秒である。
値を大きくすると、ヒット率が高くなり平均応答時間を短くできるが、
キャッシュのコヒーレンス
(coherence,
キャッシュが実際のデータと一致していること)
に問題が生じる。
negative-time-to-live service value
指定した service
のキャッシュにあるネガティブエントリ
(失敗した問い合わせ)
の TTL (time-to-live) を設定する。
value
の単位は秒である。
システムデータベースにない
UID (ユーザーID)
で所有されるファイル
(たとえば root で tar
を展開した linux
カーネルのソース)
が少ないと、
顕著な性能の向上が見られる。
キャッシュのコヒーレンス問題を少なくするために小さな値にすべきである。
suggested-size service value
内部ハッシュテーブルの大きさを指定する。
効率を最適にするために
value
は素数にしておくべきである。
check-files service <yes|no>
指定した service
に関連するファイルの変更のチェックを有効または無効にする。
ファイルは /etc/passwd,
/etc/group, /etc/hosts である。
max-threads threads
開始するスレッドの最大数を指定する。
stat-user username
統計情報の参照を許可するユーザを指定する。
reload-count unlimited | number
キャッシュされたエントリが使用されなかったときに、
削除される前に何回リロードされるかを設定する。
paranoia <yes|no>
パラノイアモードを有効にする。
パラノイアモードでは
nscd
を定期的に再起動する。
restart-interval time
パラノイアモードが有効で定期的に再起動する場合の、
再起動間隔を time
秒に設定する。
persistent service <yes|no>
サーバの再起動の前後で
service
のキャッシュ内容を保持する。
paranoia
モードが有効の場合に便利である。
shared service <yes|no>
service の nscd
データベースのメモリ・マッピングをクライアント間で共有する。
これにより、検索を実行する度にソケット経由でデーモンに問い合わせを
行わずに、直接データベースを検索できるようになる。
関連項目¶
1999-10-01 | GNU |